産業へのインパクト
SiCツールは様々な産業分野で新しい価値を創造します。
- 従来からの切削工具とは次元を異にするSiC単結晶工具
- 札付きの難削材を効率的に切削
- チタンの繊維化、無歪みの銅線など発想を変えれば用途は無限
- いままで切削加工できなかったものが切削加工可能に
CFRP(炭素繊維複合材)やチタン合金、ニッケル基合金など、産業界では材料の変化にともなって多くの難削材が登場しており、切削工具に求められる材質も急速に変化してきています。こうした難削材に対応する切削工具の開発は、硬度を上げて切削時間の短縮を求めれば耐久性が犠牲になり、耐久性を上げようとすれば切削速度が落ちるというジレンマを抱えてきました。
私どもSiCツールズが開発したSiC単結晶工具(SiCツール)は、こうした従来からの切削工具の系譜とは、まったく次元を異にするものです。
切削加工例でも紹介したようにいままで高効率な加工が難しかったものが、SiC単結晶工具によって次々と切削加工可能になっています。例えば純チタンの繊維や無歪みの銅線など、いままで「切削加工」では、誰もつくろうとしなかったものがSiC単結晶工具(SiCツール)によって誕生する可能性も見えてきました。純チタン繊維は触媒として排ガスや空気、水の浄化に利用すれば大きな力を発揮するといわれています。またSiC単結晶工具(SiCツール)よって切り出し可能となる無歪みの銅線は電力の送電ロスを極限まで減らす切り札になるかも知れません。